dot.b 参加者インタビュー

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沢田 幾太郎

沢田 幾太郎

企業名: 京セラ株式会社
受 講: 2021年度 第2期dot.b

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石西 諒

石西 諒

企業名: 中外製薬株式会社
受 講: 2020年度 第1期dot.b

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ベルナール ジョアニー

ベルナール
ジョアニー

企業名: 西日本電信電話株式会社
※現在はNTT西日本グループ組織再編に伴いNTTビジネスソリューションズ株式会社
受 講: 2020年度 第1期dot.b

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浜口 まどか

浜口 まどか

企業名: 株式会社NTTデータ
受 講: 2020年度 第1期dot.b

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沢田 幾太郎
企業名:京セラ株式会社
受 講:2021年度 第2期dot.b
コース終了まで半年を過ごした感想
所属部署が思い切って業務量を削減してくれたので、コースに集中できました。そのおかげで、社会人でも他の大学院生と同程度の密度の濃い学習をできたと思っています。また 私は、社内で興味のあるトピックを取り上げる報告会を定期的にアレンジして、dot.bの報告を逐次することで社内に情報共有できました。
コースに参加した前後で業務に変化はありましたか?
以前は、医療データをどう扱うかについて浅い知識しかありませんでした。しかし、コース終了後は、国が提供しているレセプトデータ (NDB) が様々なエビデンス構築の可能性を秘めたデータであることがわかり、実際にデータに触れたことで、NDBで構築できる公益性の高いエビデンスと自社の方向性を繋ぐ手応えを得ることができました。
これまでをふり返って思うこと、希望など
実際に電子カルテを触ることができたり、救急科の現場まで見学できるとは思っていなかったので、すごく刺激になりました。NDBを始めとした医療データの利用可能性や限界と、今後予想される展開について、生きた知識を現場の先生方から得て社内に情報を共有でき、自身も成長できたと感じています。dot.bが継続して、さらに充実していくことを望みます。
石西 諒
企業名:中外製薬株式会社
受 講:2020年度 第1期dot.b
コース終了まで半年を過ごした感想
私は京都に住まいを移してdot.bに臨みました。コースを終了して思うのは、短期集中でdot.bに専念したのが良かったと実感しています。もし、会社の業務と並行していたら、きっとここまで集中はできませんでした。半年間という短期にリソースを傾注したことで、学びの定着度も高まったと思います。
コースに参加した前後で業務に変化はありましたか?
臨床現場と医療で異なっているところの実情を踏まえて、実務とデータの関連性を意識し、いろんな組織の組み立て方ができるようになりました。また、dot.bに参加したことでデータ利活用をする部署の人から「一緒に新しいことをやらないか?」という提案をいただいたりして、社内の人脈強化につながりました。自分のできることを増やせたのは変化というより成長だと思っています。
これまでをふり返って思うこと、希望など
dot.bでは普段は接点のない異業種の方とも交流し、ともに学べました。コロナ禍の影響でリモートも多く、接点は限られましたが、貴重な体験でした。このコミュニティ自体を、先生方や期をまたいだ交流を含めて継続していけたらいいなと思います。
ベルナール ジョアニー
企業名:西日本電信電話株式会社
※現在はNTT西日本グループ組織再編に伴いNTTビジネスソリューションズ株式会社
受 講:2020年度 第1期dot.b
コース終了まで半年を過ごした感想
所属部署には業務負荷を大幅に削減してもらった環境で受講させていただきました。少人数のチームでしたので、他のメンバーに業務のしわ寄せが多分にいってしまい、そこをカバーしていただいたことは私としてはひたすら感謝しかありません。そのおかげで、専門的な内容や情報量の多さで大変な部分もありましたけれど、集中して取り組めたので体得できたと感じています。
コースに参加した前後で業務に変化はありましたか?
私の会社は製薬会社や医療機器メーカーとは異なり、医療に詳しい人材は限定的です。dot.bに参加したことで医療の専門性を身につけることができ、社内的にこの分野では頼ってもらえる存在になれたかなと思っています。弊社ではスペシャリスト社員として医療業界や製薬企業出身者の採用もしていますが、そうした方々ともある程度肩を並べて議論できるまでになったのはdot.bのおかげです。
これまでをふり返って思うこと、希望など
この取り組みが広く周知されることを願います。dot.bに参加することで、大きく成長できることがもっと世間に認知されたら、企業側も社員を派遣するメリットが増すでしょう。我々が何を学んだかを説明しなくても伝わるような状況に早くなればと願っています。
浜口 まどか
企業名:株式会社NTTデータ
受 講:2020年度 第1期dot.b
コース終了まで半年を過ごした感想
私は、2020年の4月から京都に住まいを移して臨んだんですが、結局コロナ禍で6月くらいまでオンラインでした。授業の密度が高くて、それを噛み砕くのに時間もかかり、慣れない家で半年過ごすのは結構大変だったなというのが正直な感想です。ただ、オンラインを上手に活かせば、参加しやすいですよね。できるだけ滞在期間を短くしたい企業の要望などもあると思うので、アフターコロナもうまく組み合わせたら良いのではと思います。
コースに参加した前後で業務に変化はありましたか?
今までは医療の分野で打ち合わせをするとなると、ひたすら医療従事者の方々に教えてもらう感覚だったのですが、少しはディスカッションする心意気で会議に参加できるようになりました。また、医療従事者の方々の話す言葉がスムーズに理解できるようになったのは自分の進歩として感じられます。
これまでをふり返って思うこと、希望など
電子カルテ記載の実習をさせていただいた時に、意外と文字で打つ部分が多く、コメントのベタ打ちはデータとして活用するのは難しそうだなと気づきがありました。病院見学では、すごく進んでいる部分とFAXやバーコードが使われている混在に驚きつつ、我々はIT企業ですのでここはビジネス参入できそうだな!とか多くのひらめきやアイデアをいただく部分がありました。

dot.bに参加された方の中から4名に集まっていただき、コースの感想を伺いました。
半年間学んだ日々をふりかえって参加した手応えや、
自社業務に戻り、ここでの学びはどのように役に立っているのかなどを語っていただきました。
向学心にあふれた皆さんらしい、学びの環境づくりにもヒントになる回答が寄せられました。

MESSAGE

医療の専門性を身につけた
リーダーの育成をめざします。

「医療データ人材育成プログラム」を名目に掲げてはいますが、このコースで習得していただく知識やノウハウは、データの利活用にとどまらない広範なものとなっています。病院見学の機会を豊富に盛り込み、医療全般に関するリテラシーを総合的に高めた人材になって戻っていただく。医療データを分析、結果を適切に解釈できるいうだけでなく、ビジネスの現場で医療全般の専門性を体得したリーダーとなって活躍できる人材育成をめざして、我々もより良きものを提供していきます。

加藤 源太

加藤 源太
京都大学医学部附属病院 診療報酬センター

半年間みっちりと学んでいただく
密度の濃い充実のコースです。

2020年度の1期生、2021年度の2期生とも素晴らしい皆さんにご参加いただき、派遣元の企業様には改めて御礼を申し上げます。一般的な社会人向け研修プログラムには異例の半年間という拘束時間を頂戴しますが、他の社会人コースにはない、充実したコンテンツであると自信を持っています。参加された皆さんの熱心で真摯な学びの姿勢には我々も大いに刺激を受け、教えていただくこともたくさんありました。ニーズを反映させながら、コース内容も年度ごとにブラッシュアップしますのでご期待ください。

植嶋 大晃

植嶋 大晃
京都大学医学部附属病院 医療情報企画部

interview

コースに参加してどうでしたか?

沢田:前任者から「幅広く学べるよ」と聞いていたので、医療データの知識や疫学研究について全般が学べるかなと参加しました。結果としては普段は知ることのない臨床現場の見学や診療プロセスを体験でき、想像以上の内容でした。特にテーマや目標を設けず臨みましたが、逆にそれが功を奏して、視野を狭めることなく柔軟な姿勢で取り組めたのは良かったと思っています。

石西:ビジネスの世界では、データの利活用を推進する流れがあります。製薬会社としても医療データの利活用にフォーカスした戦略は色々と進めていますが、企業側からだけでは見えないことが多い。dot.bに参加することでカウンターパートとなる臨床現場を体験でき、診療がどんな風に行なわれ、その診療データをどのように使っているかを学べたのは大きな成果でした。

ベルナール:データドリブン社会の実現を目標にしている部署におりまして、その中の一つの取り組みとして医療データの利活用を検討しているのが私のチームだったので、まさにピッタリの研修でした。医療現場の実態やデータ生成の背景を半年間みっちりと学べたのは大変有意義な時間でした。

浜口:私は医療データを使ったデータ分析をビジネスとする部署にいましたので、dot.bではデータ分析や利活用を学ぶというよりも医療側のニーズをインプットしたいと参加しました。我々はデータを扱って答えを出すことはできても、データそのものが生まれる背景には明るくありません。今回はその部分に触れることができ、ビジネスの新たな展開に繋がるヒントを多く得ることができました。

職務にどう役立ちますか?

沢田:研究開発部門にいるのですが、研究テーマ調査時にはどうしても文献がメインとなるため、ガイドラインで理想的に描かれる医療がベースとなっていました。ですが、医療現場の実態を学んだことで研究テーマの構想や提案時にも、より肉感のある具体性を持った提案ができるようになりました。

石西:私はデータを直接扱う部署にいるわけではないので、自分のビジネスに直結することは少ないのが本音です。ただ、臨床の現場を知ったことで「データを作る」ことと「データを使う」ことをどう繋ぐかに意識を向けられるようになりました。本質的には、現場で使うためにデータはあります。その現場に負荷をかけてデータを創造するのはプロセスとして回りにくい、と気づけたのは得たものの一つです。

ベルナール:私が行っているヘルスメディカル分野の新規ビジネス開発では、ヘルスケア、健康領域だけではなく、検査、診察、治療といったメディカル領域も含まれており、医学的な知識が求められます。dot.bでは、医師がどのように診断し、カルテを記入し、治療を行うのかといった現場のリアルを学び、その学びを活用してビジネス検討ができるようになりました。これまでは外部の専門家に入っていただいていたのが、社内で完結できることで検討の正確性やスピードが向上しました。

浜口:データを見ているだけではわからない部分って多いんです。このコースで実際にデータが生まれる現場を見せていただき、医師の方や看護師さんの匙加減と言いますか、勘どころみたいなものを理解できるようになったのは非常に勉強になりました。我々はデータをすでにあるものとして使わせていただく形になるので、データの特性をわかっていないと誤った結果を導き出してしまう可能性があります。データ生成の現場を理解するのが大事だと改めて気づかされました。

未来の参加者にメッセージを

沢田:私自身、特段の目標を持たずに臨みましたが、それが逆に自分を広げたと感じています。他の2期生の方が仰っていた言葉なのですが、「医療人として成長する」という大きな目標を掲げて、それを自分なりに具体化していく形が良いのではないかと思います。

石西:医療データの利活用が主軸のテーマですが、医療経済だったり、病院の見学だったりと医療に関して広範な話が聞けて、いろんな経験ができるのがdot.bの魅力です。これを学ぶぞ!と無理に絞らずに、取り込めるだけ知識と経験を取り込んでおくと、会社に戻ってから思わぬアウトプットにきっと繋がると思います。

ベルナール:私のような医療業界ではないIT業界の人にとっては、医療分野は専門性が高く、少し壁を感じるものです。ですが、dot.bでは医学研究や医療データの取り扱いに関することはもちろん、医療に関する制度・法律や医療経済など幅広く基礎知識が身につくので、そうした壁は無くなりました。また、専門家の方々と会話できるようになるのは喜びでもありました。医療業界以外の人ほど参加する価値はあると思います。

浜口:医療データ分析に関するコースとはいえ、幅広く医療に関するいろんな知識を身につけられるところです。参加者の背景やプランもさまざなので、交流を通じてすごく視野が広がったなと実感しています。吸収する姿勢と素直な気持ちで取り組めば学べることはたくさんあると思います。がんばってください。